ビジネス徒然草-7

休日の昼下がりに・・・「権力闘争」の「権力」って何だ。

10月の声を聴く前に、自民党の総裁が選ばれ、その人が国会で内閣総理大臣に選ばれる。その間、私のような自民党員でも何でもない生活者自身の殆どが、投票するという「権利」をはく奪され、単なる傍観者として事の成り行きを見ているだけの立場になってしまう。自分の意志ではないところで、大切なものが決まってしまうので、なかなか当事者意識をもって事象を説明することが難しい。
ただ、気になっているのは総裁選挙は「権力闘争」であると、老政治家が口をゆがめながら発した言葉である。「権力」???なんだこれは。広辞苑を引いてみた。

「権力」:他人を支配し、服従させる力。支配者が(組織・富・武力などを背景として)被支配者に加える強制力。
であれば、権限・権利とは何か。
「権限」:正式または公的に行為し得る権利の範囲。特に、法規上の職権として、また法律や契約で認められて、行い得る権能の範囲。
「権利」:ある物事を自分の意志によって自由に行ったり、他人に要求したりすることのできる資格・能力。
ということは、われわれ有権者に権利はあるが、その権利の範囲が今回の場合には制限がかかっているということか。

政治家が国民に対して権力を発揮できるのは、選挙という行為を通じて選択されたからということであろう。公平性をどこまで維持しながらグループの長を決めるのか。その長を、国家全体のリーダーに選ぶのは、民から選ばれた国会議員諸君。それだけに、私利私欲にまみれることなく、国益生活益を考えた選択行動を期待したい。
私は個人的に、何がしかに依拠して権力を発揮する人よりも、「専門の知識・技術について、その方面で最高の人だと一般に認められている人」つまり「権威」ある人の話には積極的に耳を傾けたいと考えている。
いやしくもマーケティングの分野に身を置くものとしては、多くの顧客の声に耳を傾け、その評価を一義に考えて未来を描こうと心してきたつもりである。

「権威」を感じさせない「権力」では人の心はつかめない。

投稿者:

maps-staff

一刻一歩に最善を尽くそうと今もする。変わる鋭さと変わらぬ頑固さがある。

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