ビジネス徒然草‐15

自分をつくってくれた5人を思って・・・。
「創り・育て・護って」くれた人との約束を守る今。

私がマーケティング・スタッフのビジネス化を考え、オフィスを立ち上げて40年という時が流れた。Officeを離れて(Rental)Deskでの年末になった今この時、自らのビジネス・ライフに強い刺激を与え、多くの気づきを通じて自分自身の今をつくってくれた人が、少なくとも5人いることを認識する。残念ながら、うち4人が異界に旅立ってしまい、改めて直接話をすることができないのは残念だが、いくつもの思い出や、遺してくれた言葉から、今も身近な存在として自分の体内に宿っている気がする。改めて、お別れの若い順に思い起こしながら、忘れ得ぬ私の想いを書き綴っておこう
当初、個人創業であった私が、何となく茫洋としたものではあるが、ビジネスとして立ち上げることが出来そうだということを感じ、延べ2年の個人業務から株式会社を設立したのが1983(昭和58)年2月4日である。その少し前から、私の仕事の手伝いをしてくれ、会社設立発起人で株主の一人に名を連ねてくれたのが、今あるマーケティング・スタッフとしての自分を強く支え続けてくれた、ビジネス・パートナー小林泰子さんである。2021年4月23日の(回文のような数字だが)3時42分に急逝してしまった。
彼女とのビジネス展開ではいつも、豊かな会話があった。その人となりを思えば、どう表現できるだろうか。「常にバランスを心がける人/過ぎてしまったことに対して『もしあの時に』といったネガティブ仮説を嫌う人/何事にも「大丈夫」と言い聞かせ周りを鼓舞する人/仕事の品質は顧客が決めることと常に全体を見る人/自らの弱みを他者に見せない人/他人の悲しみを正面から聞き、その悲しみを和らげて戻す人/プロジェクト・コストに対しシビアで『無駄』を排除しようとする人/笑顔を絶やさない人/感謝の気持ちを言葉と態度で示す人/自分の立ち位置をつましくとらえている人」。
こう並べてみると、ビジネスパーソンが具備すべき素養や機能の全てを言い表しているようにも感じる。人間としてのすそ野の広い女性だった。それはまた、教養の広がりと言い換えることもできるような気がする。作業レベルでマーケティングに優れるというよりも、マーケティングの源流である「人間力マーケティング」を実践で示してくれた人。
今は亡き私のアシスタントであり、協働の友・共創者である。私のビジネス拠点である株式会社マップスを「創り・育て・護って」くれた人。今自分が、Officeを離れ(Rental)Deskで仕事を継続しているのも、少なくとも決算40期まではやり続けると約束をした、その約束を守ろうとしているからかも知れない。。
改めて創業以来刻まれた時、その一刻一刻に感謝。そして今、MAPSのコンセプトはForeverであることを確認している自分がいる。

                 清野 裕司
株式会社マップス

投稿者:

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一刻一歩に最善を尽くそうと今もする。変わる鋭さと変わらぬ頑固さがある。

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