旬刊独白-42

「差別的競争優位性」を考えるのがマーケティング脳。

私のオフィスがある地域内には多くのビルが立ち並んでいる。その影響からか、ビジネスパーソンを対象にしたコーヒーショップが林立している。

徒歩1分圏内に「ドトールコーヒーショップ」「タリーズ」「エクセルシオールカフェ」「シャノアール」。2分圏内に「スターバックス」3分圏内に「ドトールコーヒーショップ」「エクセルシオールカフェ」(共に近隣2件目)と続く。

それぞれの店舗が、我こそが王道の「コーヒーショップ」であるかのごとき存在感を示そうと、他店(社)と何がしかの差別性を打ち出そうとしているようだ。「ようだ」と断るのは、一消費者としてみれば、特段の差をコーヒーの味以外では感じないからである。

コーヒーは嗜好品。味の好みがはっきりしている。個人的にブラックで飲むことが通常の私にとっては、香りは勿論、それ以上に程よい苦味が好み。余りローストの強いものは好みの中に入らない。したがって利用する店も自ずと決まってしまい、他の要因は、さしたる差別性を感じさせるには至らない。

競争において、他との優位差にしのぎを削ることがマーケティングの第一歩と見ると、林立するコーヒーショップの差別的優位性はどこにあるのだろうか。「空間的ゆとり」「人的サービス」「メニューの豊富さ」「立地(便宜性)の良さ」「商品提供の仕方」「価格の適正さ」「支払いの容易さ(内税・外税)」・・・思えば多岐にわたる。

しかも、ここ最近はコンビニ・カフェが100円。価格の差に見合った差別性を考えるマーケティング脳が決め手になりそうだ。

 

 

Management Partner Staff
清野裕司

投稿者:

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一刻一歩に最善を尽くそうと今もする。変わる鋭さと変わらぬ頑固さがある。

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