「マーケティング頭」を鍛えるのは、スキルではなく「センス」である。
徒然草33に、思考のフレームワークを紹介した。同質的なものではあるが、思考のための別のフレームワークを掲出しておこう。
企画編集基本の3スタイル
そして合わせての案内になるが、今後は別のカテゴリーをつくり(予定では「風の書庫」とするつもり)、思考を描くためのフレームワークにとどまらず、市場分析の成果や企画提案書も掲出していきたい。
自分の想いとしては、ただ昔を振り返るのではなく、今に活かせるものを考え続けていたい。「学ぶ」は「真似ぶ」を語源とするという。他者(社)のものを真似してみることによって、自らの思考の幅も広がるというもの。
思考する・発想する・企画をする・・・・等々は、整えて纏めるためのスキルはあるかもしれないが、多くは個々人のセンスに依拠すると考えている。センス、つまりは感覚である。絵画を見て感じること。音楽を聴いて思うこと。人それぞれである。
ただ、瞬間的な想いは、書いたり、描いたりしておかなければ忘却の原野に置き去りにしてしまうことになる。
水野学氏が著した書に「センスは知識からはじまる」がある。マーケティングを、単に分析のための方法論としてのみ捉えてしまうと、ある特定分野の技法に磨きをかけるスキルアップに終始してしまう恐れがある。
マーケティング力の基本は「センス」であり、そのためには幅広い知識が必要である。マーケティング力とは、「限りなく際限ない雑学」を身に付けることでもある、と私は考えている。
Management Partner Staff
清野 裕司