「環境」問題は、暮らしにいきる「おもいやり」のこと。
「環境」の文字に出逢うことが多くなっている。マーケティング・スタッフの仕事を通じて使うビジネス場面での環境は、まさに現在起きているビジネスの「状況」や「様相」のことであり、競争環境・業界環境・社内環境といった言葉が飛び交う。そのまま、競争の様子、業界の状況、社内の雰囲気と置き換えて解釈した方が具体的にイメージも広がっていく。
ただ最近は、ビジネスの環境に止まらず広い分野で「環境」の文字に出逢う。。地球温暖化に代表される、「地球環境」の問題。都市生活における「都市環境」「生活環境」。更には、人間関係の変化にともなう「社会環境」は、暮らしの変化を言うこともある。親子関係や兄弟の関係を話題にした「家庭環境」。もちろん自分自身のことを言う「体内環境」「口内環境」を謳った商品広告にも出逢うことが多い。
「環境」と言われると、自分自身の身の回りに対して、常に心しなければならない「思いやり」への警鐘のようにも聞こえてくる。地球上にある諸物を傷めることなく使う心や行動。人間関係を滑らかにする言葉や行動。社会の共有物を大切にする想い。時に自分の身体をいたわる心。その全てを「環境」の言葉で収めてしまうと、先ず何をすべきか、どう対処すべきかの判断がしにくくなってしまうような気がする。
ビジネス環境、マーケティング環境もしかり。環境変化に何をすべきか、どうすべきかを考えようとしたとき、「今起きている競争相手の動き」「自社製品の店頭での位置づけ」といった言葉に「環境」を置き換えて考えると、もう少し行動に転化出来そうである。
自分自身に起きている「環境」問題は何であろうか。改めてデスク回りの「環境:状況」を見直す。
Management Partner Staff
清野裕司