「リスキリング」何を身につけるのか、活かすのか。
時折「リスキリング」なる言葉に接することがある。初めて聞いたときは、その意味がよく分からぬままにやり過ごしてしまった。早速Webで確認をする。
「リスキリングは、DXへの適応や新規事業の立ち上げなど、既存業務から新しい業務へ従業員を配置転換するために、スキルチェンジすることを目的としています。
新たな価値創造のための学びという意義が大きく、社内に必要なスキルを教えられる人材がいないケースもあるため、教育担当は外部の講師や有識者も想定されています」とあった。
21世紀になってより既に多くの時が積み重なり、コロナウィルスの影響も重なって世の中にはさまざまな変化が起きている。変化する状況に合わせて生きていくために、新たな思考力が求められている。過去のやり方や考え方を頑強に守ろうとするだけではなく、現実を直視して、変化適応型の柔軟な経営の仕組みをつくることである。そのための新たな学びを通じて、自分自身が身につけていなかったスキルを身につけようとする行為。大いに励んでもらいたい。
確かに、旧来のビジネス環境とは異なり、デジタル思考が当たり前に求められる時代である。だからと言って、自分自身のできることが、一朝一夕変わってしまうものでもない。新たに開かれた自らの術は何であったのか、そしてそれらは、どのような分野に活用できるのか?これも自問自答すべきことである。
何事にも「無用の用」という言葉が昔からある。今必要でない無用なものであったとしても、何となく役立っているものがある。今使っているのが便利だと思っていても、いざ使うとなると用をなさないこともある。
リスキリング:Reskilling、確かに響きはいい言葉だ。身につけたスキルは、何に役立てるつもりなのか。学問知を多く持った人よりも私は、その知を日常に生かす知恵を持ったスタッフの方が、圧倒的に好きだが。
Management Partner Staff
清野 裕司
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